第1回減災復興サイエンスカフェ
- Anna Matsukawa
- 2023年7月12日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年10月6日
地震と火事場泥棒-熊本地震から-
以下の日程、場所で減災復興サイエンスカフェを実施し、2023年度第1回目を「被災地での犯罪」ネタでさせていただきました。
日 時: 令和5年4月15日(土)13:30~15:00
受講者数: 52名(対面 34名、オンライン 18名)
会 場: 兵庫県立大学神戸防災キャンパス大教室
会場ではお菓子やお茶もお出ししつつ、被災地での犯罪について色々お話しさせていただきました。
概要
阪神・淡路大震災、熊本地震被災地などの実例を交えて、被災地での犯罪動向について、災害の種類と被災地の状況によってどのように傾向が違うのかを、学術的な理論を用いて整理しました。その際、災害研究からは、被災者の心理的時間区分である10、100、1,000時間の枠組みを、犯罪学からは犯罪が起きる「場」に着目した環境犯罪学の理論を中心に紹介しました。
質疑応答
活発にさまざまな質問をいただき、こちらとしても楽しい時間となりました。
・どんな環境だと犯罪が多くなるのか?
見通しが悪いところや、人の目がないところ(人通りが少ないなど)もそうだし、そこにいる人があまり他の人を気にかけないところは、何か困ったことが起きても誰も助けてくれなかったりして、犯罪が起きやすい。
・性犯罪の被害にあうのは、被害者側にも問題があるという言説についてどう思うか。
性犯罪の被害者側に落ち度があるという考え方は、性犯罪でよく語られる神話であり、こういった神話に踊らされるのは人権について正しく認識できていないから。
・今後科学技術の発展で、被災地での犯罪はどう変わるのか。
IT技術の発展で、すでに犯罪そのものの内容は変わってきつつある。電話やSNSを使った詐欺などがその例である。こういった新しい技術による新しい犯罪が、被災地でも起こりうる。
などなど。
減災復興サイエンスカフェは引き続き、不定期で実施予定ですので、興味ある方は大学院HPをチェックしてください!
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